CRAYON

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Apple Developerアカウント停止措置に関する経緯報告

2021.11.19

2021年10月11日(月)に行われたApple社によるApple Developerアカウント停止措置により、弊社が運用する全アプリにおいてAppStore上での公開取り下げと課金を含む機能制限が2021年11月4日(木)まで発生しておりました。

本件につきまして、弊社サービスをご利用のお取引企業各位及びアプリご利用のお客様に多大なるご不便とご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。

発生事象と経緯、対策につきまして以下の通りご報告させていただきます。

目次

1. 発生日時
2. 影響範囲
3. 事象
4. 対応過程
5. 原因
6. 対策

1. 発生日時

2021年10月11日(月) 10:00頃〜2021年11月4日(木)12:00頃

2. 影響範囲

弊社で運用中のiOS版アプリ67タイトル

3. 事象

2021年10月11日(月) 10:00頃、事前の予告なくApple社よりCRAYON名義のApple Developerアカウントが停止され、それに伴い運用中の67件のアプリに対しAppStoreより削除及び課金を含む機能の停止措置が行われました。

当該措置の影響で運用中の67件のiOS版アプリにて下記のような問題が発生しておりました。

(1) 有料会員の新規登録、料金プランの変更及び有料会員の自動更新が行えない
(2) アプリの新規ダウンロードが行えない
(3) PUSH通知が受け取れない
※ Android版では当該事象は発生しておりません。

当該措置に対してApple社と複数回のやり取りを行い復旧対応を行った結果、2021年11月4日(木) 8:25頃、削除されていた67件全てのアプリがAppStoreに再公開されました。再公開に際して、停止していた機能全ての復旧を確認しております。

アプリの再公開に伴い、自動更新停止中にWeb決済にて有料会員への再登録を行ったお客様において、再開された自動更新の決済とWeb決済との二重決済が発生してしまっていたため、対象のお客様へは順次個別にアプリ内メッセージにてご連絡のうえ返金対応を進めております。また、有料会員継続の意思が無いにも関わらず自動更新の再開により決済が行われてしまったお客様へも同様に返金対応を行っております。

4. 対応過程

10月11日(月)
・ Apple社より、弊社Developerアカウントに削除のフラグを付けた旨連絡を受け、当該措置の原因及び復旧方法等を問い合わせ
・ 代替手段として弊社アプリと同様のコンテンツをご利用いただけるブラウザ版のシステム開発及び運用準備に着手

10月12日(火)
・ Apple社より、Apple Developer Program使用許諾契約 3.2(f)を根拠にDeveloperアカウントを削除した旨の連絡を受ける

10月14日(木)
・ ブラウザ版の提供を順次開始

10月16日(土)
・ Apple社よりDeveloperアカウントの復旧プロセスを開始した旨とアカウント停止に至った経緯の連絡を受ける

10月19日(火)
・ DL済アプリのPUSH通知並びに一部Developer Consoleの機能復旧を確認
・ Apple社担当部署より電話にて今回の事象が発生した要因の詳細とアカウント復旧に必要な対応の説明を受ける

10月20日(水)
・ Apple社からの指摘を踏まえてリリース済みタイトル内でのApple Developer ガイドラインに反する可能性のあるコンテンツの洗い出し並びに修正を実施

10月21日(木)〜11月4日(木)
・ Apple社へ指摘を受けたタイトルの再審査提出のためのやり取りを複数回実施

11月3日(水)
・ Apple社からDeveloperアカウントの復旧状況とアプリ再公開方法に関する弊社問い合わせに対し、弊社Developerアカウントのステータスが正常な状態に復旧された旨の連絡を受ける

11月4日(木)
・ 全アプリの再公開及び停止されていたサブスクリプションの自動更新の再開を確認

11月11日(木)
・ Appleのサブスクリプション再開が確認できたユーザーより順次お知らせを配信、Web決済と二重登録になってしまっている場合の返金案内を開始

5. 原因

本件事象は、弊社で運用中の特定のアプリ(以下、当該アプリ)の内容が、Apple社よりAppStoreレビューガイドライン2.3.1および3.1.1に準拠していないと見なされたことにより発生いたしました。
※App Store Reviewガイドラインhttps://developer.apple.com/jp/app-store/review/guidelines/

なお、当該アプリにおいてはアプリ公開時にApple社の審査には通過していたものの、Apple社より公開後に改めて調査が行われた結果、ガイドライン違反だと見なされたものと推察しております。

6. 対策

当該アプリにおけるガイドライン違反の可能性のある記載を削除いたしました。

また、指摘を受けた当該アプリ以外の複数のタイトルにおいてもガイドライン違反の可能性がある記載を確認したため、該当の記載の削除並びに注意喚起を実施いたしました。

今後はガイドライン違反の可能性のある記載を事前に防ぐことができる制御機能の追加等、システム改修を実施するとともに、本件事象のような事態が今後生じないような運用体制の構築を進めてまいります。

最後に

本件につきまして、弊社サービスをご利用のお取引企業各位及びアプリご利用のお客様に多大なるご不便とご迷惑をおかけしましたことを重ねてお詫び申し上げます。

今回の事態を踏まえ、再発防止に向けて体制整備並びにシステム改善に努めてまいります。
何卒ご容赦いただき、今後とも変わらぬご愛顧のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

本件に関するお問い合わせにつきましては support@c-rayon.com までご連絡下さい。

以上